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シート:OMTエディタでの記述の単位。通常複数のクラスが記述される。
Building Block(以下BB):互いに関係の深いシート同士をまとめる単位。現在、構造設計、配管設計、加工・組立、生産計画・管理、生産資源などのBBが存在し、いずれのシートも必ずどれか1つのBBにだけ所属している。
プロジェクト:必要なクラスが不足なくそろったクラス群。つまり、あるクラスから参照しているクラスが定義されていないような状況が一切ないようなクラス群を指す。1つのPMは一般的には1つのプロジェクトによって生成される。1つのプロジェクトは複数のBBに分割される。
OntoToolではこれらの各レベルにおいて一覧を表示したり、生成削除したりすることができる。
(3)FLを実装するコードの生成
図で記述されたFLをC++コードに変換する。このとき、各クラスはC++のクラスに変換されるが、その属性、関連をアクセス(変更、参照)するためのメソッド(アクセサ)が暗黙のうちに生成される。アクセサ中ではGPMEのFLの実装に依存する低レベルな処理が記述されている。また、OMT図に記述された、参照の方向性、参照の多重度、属性、参照に対する制約などの検査が含まれており、このアクセサを利用してプログラムを記述することにより容易に安全なFLコードを作成することができる。
(4)FLを実装するコードのコンパイル、リンク、実行、デバッグ
生成されたC++FLコードをGUIを用いてコンパイルすることができる。また、試験プログラムを容易に記述するため、プログラムの型紙を生成することができる。その試験プログラムとFLをリンクし、実行、デバッグするために他のツールを起動することができる。
GPMEのFLはObjectStore,DESIGNBASEなどの各種ライブラリをリンクするため、コンパイル、リンクの手続きはそれなりに繁雑である。OntoToolでは、FLのコンパイル、リンクを容易に作成できるようなMakefileを自動的に生成するためのプログラムも用意している。
このようにして生成されたプログラムにより試験的に生成されるPMは、後述するProdToolによりその内容を確認される。また、試験プログラムの動作については汎用的な実行時デバッガにより確認される。OntoToolではこの実行時デバッガにより表示されるシンボルからOMT図を検索、表示するための汎用エディタとのインターフェースも用意している。

 

 

 

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